皆さんは「ADHD」という病気をご存じですか?
「息子さんはADHDかもしれない」と言われるまで、僕らはその言葉すら知りませんでした。
当然、その特徴も知らないし自分の子供の状態がADHDだと受け止めるのには時間がかかりました。
しかし、それから6年。
色々な葛藤があり悩んだこともあり、正解はないと分かっていても「どうすれば良いんだろう」と考え込んだり。
そうやって今まで僕らが経験してきたこと、これから経験していくことを情報として発信して同じ境遇にいらっしゃるご家族の悩みを少しでもサポートできたらと思い、「ADHD手記」としてまとめていきます。
プロフィールにも記していますのでよろしければご覧下さい。
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今回は、ADHD手記のスタートとして「ADHDの特徴を知って子供の状態を受け止める」と題して手記を書いていきます。
もしかしたら、息子さんはADHDかもしれません




画像:Esi Grünhagen by Pixabay
それは、息子が6歳で幼稚園のときでした。
幼稚園の先生から「息子さんはもしかしたらADHDかもしれません」と言われ、初めて「ADHD」という言葉を知りました。
当時の息子を振り返ってみると、他の子と比べたら落ち着きがなかったり成長が遅かったりするところがあったように記憶しています。
先生は1年間お世話をしていく中で、他の子や自分の知識から気付いたようですが、僕らは毎日接しているのもあり他の子と比べる機会も少ないので全く気付きませんでした。
そもそも、ADHDってなんだろう?
僕らはそこからでした。
ADHDってどんな病気?




画像:Monika Tsoneva by Pixabay
ADHDとは、「注意欠陥・多動性障害」と言われていて、主に
- 不注意(注意力がない)
- 多動性(落ち着きがない)
- 衝動性(考えるより先に行動してしまう)・・個人的には、「思ったことをすぐ口に出してしまう」という症状も感じています(言って良いこと、悪いことが分からない)。
上記3つの症状がみられる「発達障害」です。
この症状の傾向は人によって異なるらしく、大きくは3つに分けられるみたいです。
- 多動性ー衝動性優勢型:多動と衝動の症状が強く出るタイプ
- 不注意優勢型:不注意の症状が強く出るタイプ
- 混合性:多動と衝動、不注意の症状が混ざり合って強く出るタイプ
子供は20人に1人、大人は40人に1人の割合でADHDが生じると、統計では示されているそうです。
[https://h-navi.jp/column/article/]
※上記サイト様を参考にさせていただいたのですが2020年9月3日現在、このページは刷新されているようで
見ることができませんでしたが、サイトはまだ運営されていますので参考サイトとして掲載しています。
ADHDがどんな病気なのか、どんな特性があるかは分かったのですが、息子がどれに当たるのかがこの段階では分からなかったので、次はそれぞれの特性の事象について調べました。
特性ごとにみられる事象
特性は3つありましたが、ここでは2つにまとめられていました。
いずれにしても、特性ごとの事象が分かれば、息子はどの特性を持ったADHDなのかが分かります。
調べて分かった内容を書いておきます。
「不注意」の特性にみられる事象
- 忘れものが多く、よくものをなくす
- 話しかけても聞いていないようにみえる
- 約束などを忘れてしまう
- すぐに気が散ってしまう
- 細かいことを見過ごしてしまう(ケアレスミスが多い)
- 課題や遊びなどを途中でやめてしまう
- 物事をやり遂げることができない
- 順序立てることや整理整頓ができない
- コツコツやること(勉強など)を避けたり、いやいや行う
この中で息子に当てはまる事象は太字の事象です(複数ありました)。
ただ、息子は左耳もほとんど聞こえない(難聴)ので、2.に関してはADHDとは関係ないかもしれないなと思いました。
多動性・衝動性にみられる事象
- 手足をそわそわ動かす(うちの場合は体全体を動かします)
- 授業中に席を離れてしまう
- じっとしていられない
- 静かにできない
- 急に走り出す
- おしゃべりが過ぎる
- 質問が終わる前に答えてしまう
- 順番を抜かしてしまう
- 友達のしていることを遮る
多動性・衝動性においては全て当てはまりました。
[https://www.adhd-info.jp/educators/adhd-about/adhd.html]
この内容は、上記サイトを参考に書かせていただきました。
この状態をみると、息子のADHDは「混合性」だと分かりました。
これだけ当てはまると、「どうしたら良いんだろう・・」と頭を抱えて悩んだことを覚えています。
しかしそれが息子の現実だということをどう受け止めて、自分の言動をどういう風に変えるか。
次の課題が見えてきた感じはしました。
ADHDを受け止める




画像:Niek Verlaan by Pixabay
これは息子の現実であり、これからずっと向き合っていかなければならない障害。
それは息子も同じだし、僕ら親よりも息子の方がずっとキツい思いをするだろう。
そこに考えが及んだとき、息子がキツい思いをするのは変えられないけど軽くすることはできるんじゃないかと思いました。
僕はそれを受け止めて
- 極力怒らないようにする(以前は頻繁に怒っていました)
- 息子ができないことをできるようにするためにどうするかを考える
- 気付いたときに注意する(記憶が新しいうちに言い聞かせる)
- ちゃんと話しを聞いてあげる(とにかくよくしゃべるし、話す内容は取り留めのない話しばかり)
- 興味を持ったことをとにかくやらせる
この5つをやってみようと思いましたが、これがものすごく難しくて、特に太字のところは日々自分との葛藤でしたし、それは今でも変わりません。
奥さんはもともと感情的になることは少なく、我慢して言い聞かせる人なのでそれほど難しくないようです。
僕にはとても難しいので尊敬してしまいます(汗
もちろん、挫けることも今までに何度もありましたが、そのときは「もう一回やろう!」って気持ちになるまで続けていくことを一度やめちゃいました。
それを繰り返して繰り返して、6年が過ぎましたが今も続けられています。
この戦いは長距離走です。
うんとうんと長い、ゴールが見えない超がつくくらいの長距離走です。
だから、途中や休まないと走り続けらないんですよね。
やっとそれに気付けた今日この頃です。
まとめ




画像:FotoRieth by Pixabay
ADHD手記のスタートとして「ADHDの特徴を知って自分の子供の状態を受け止める」と題した手記をお届けしました。
最初にADHDを知ったときは「発達障害」という言葉に過剰反応した記憶があります。
振り返ってみると、確かに息子の成長は年齢によってできるようになることと比べたら遅かったです。
初めてたったのは1歳2ヶ月、歩き出したのは1歳8ヶ月、しゃべり始めたのは2歳半が近かったと記憶しています。
左耳が聞こえないので言葉もはっきり言えなかったですね。
奥さんはかなり気にしていましたが、人それぞれ成長のスピードは違うからと、僕は楽観的に捉えていた節がありました(死ぬわけじゃないと)。
そこにADHDという、ある意味「答え」が出たように感じましたが、受け入れるのには時間がかかりました。
受け止めてからは・・
しかし、今はそれを受け止めることができているし正解がない中でも試行錯誤しながらもできないことをできるようにするための対処もしているので、息子もそれなりに克服できてきたところが見えています。
今は、正解がなければ正解を探して作れば良いという気持ちで息子と向き合っています。
僕らが受け止められたのは、息子がするであろうキツい思いを少しでも軽く少なくしてあげたいという気持ちだったんだなと、振り返るとそう感じています。
まだまだ先は長いけど、少しずつでも前に進んで行けるように日々頑張っています。
今回は、「ADHD手記・・ADHDの特徴を知って自分の子供の状態を受け止める」と題してADHD手記をスタートさせました。
更新頻度は低くなると思いますが、僕が経験したことを発信し続けます。
最後までご覧いただきありがとうございました。